| 研究課題/領域番号 |
24K02655
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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| 研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
野村 良太 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (90437385)
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| 研究分担者 |
仲野 和彦 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (00379083)
光畑 智恵子 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (10335664)
松尾 美樹 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (20527048)
鋸屋 侑布子 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (40803078)
岡 広子 広島大学, 医系科学研究科(歯), 主任特任学術研究員 (60452588)
長尾 正崇 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (80227991)
秋友 達哉 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (90909681)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2025年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2024年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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| キーワード | 歯周炎 / レッドコンプレックス / Porphyromonas gingivalis / Treponema denticola / Tannerella forsythia / 歯周病菌ピラミッド / 次世代シークエンサー / マイクロバイオーム解析 / 歯周病原性細菌 / 全身疾患 / 口腔検体 / メタゲノム解析 / 法医解剖 |
| 研究開始時の研究の概要 |
小児がんなどに罹患して免疫系に異常を有する小児では、感染症により生命が脅かされるリスクが高いが、感染症が生じる臓器を事前に予測して具体的な対策を講じることは極めて困難である。本研究では、小児がん・1型糖尿病・血友病などの免疫系の異常に関わる疾患に罹患した小児患者から口腔検体を採取して、これらの疾患に特異的な歯周病原性細菌種を明らかにする。また、法医解剖の対象となった死後の検体の各臓器からサンプル採取を行い、歯周病原性細菌種の各臓器における分布を解明する。これにより、死後の免疫機能が失われた状態で歯周病原性細菌種がどの臓器に定着できるのかを明らかにする。
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| 研究実績の概要 |
歯周炎に多大な影響を及ぼすレッドコンプレックスに属するPorphyromonas gingivalis(Pg)、 Treponema denticola(Td)、Tannerella forsythia (Tf)は、歯周病菌ピラミッドの最上位に位置し、その定着には最下層の弱毒菌や中層の低病原性歯周病原性細菌の存在が必要とされている。歯周病菌ピラミッドは、小児期から段階的に形成されていくが、レッドコンプレックス各菌と小児期に定着する弱毒菌との詳細な関連性は不明である。本研究では、歯周病原性細菌叢が既に完成している成人を対象として、レッドコンプレックスの定着に関わる弱毒菌を解明することとした。 本研究では、64歳から91歳の116名の日本人を対象にデンタルプラークを採取し、PCR法により主要な歯周病関連細菌を検出した。その結果、レッドコンプレックスの検出頻度は、Pgが85名(73.3%)、Tdが16名(13.8%)、Tfが88名(75.9%)で、3菌種全てを有するものは13名(11.2%)存在した。このうち、Pg陽性者ではPg陰性者と比較して、Prevotella intermediaとCapnocytophaga sputigenaの検出率が有意に高かった(P<0.05)。また、Td陽性者とTd陰性者では口腔細菌叢に大きな違いを認めず、Tf陽性者ではTf陰性者と比較してCampylobacter rectus、Prevotella nigrescens、Capnocytophaga ochracea、Eikenella corrodensの検出率が有意に高かった(P<0.01)次に、次世代シークエンサーを用いて、16S rRNA遺伝子をターゲットとしたマイクロバイオーム解析を実施した結果、レッドコンプレックス全てを保有する対象では、PgおよびTfだけを保有している対象と比較してPorphyromonas属の占める割合が有意に高いことが明らかとなった(P<0.01)。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
Pgの定着にはP. intermediaとC. sputigenaが、Tfの定着にはC. rectus、P. nigrescens、C. ochracea、E. corrodensが関与している可能性があり、各レッドコンプレックスの定着には、それぞれ異なる弱毒菌が関与していることが明らかとなった。また、全てのレッドコンプレックスを保有する対象では、Porphyromonas属の占める割合が高く、歯周病のリスクの高い口腔細菌叢が形成されている可能性が示唆された。本研究から、レッドコンプレックスと他の弱毒菌との関連性について、広く認知されている歯周病菌ピラミッドよりも詳細な情報を得ることができ、研究は計画通りに進捗していると考えられる。
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| 今後の研究の推進方策 |
本研究では、歯周病原性細菌叢が既に完成している成人を対象として分析を行った。レッドコンプレックスの定着に必要な最下層の弱毒菌や中層の低病原性歯周病原性細菌は小児期に定着するため、今後は小児を対象として歯周病関連細菌に関する詳細な研究を行う。その際、健康な小児だけでなく歯周病に罹患しやすいとされる1型糖尿病や血友病などの全身疾患を有する小児も対象として、異なる全身状態における歯周病原性細菌の定着の違いについても解明し、歯周病を小児期から防ぐための方法を検討していきたいと考えている。
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