研究課題
基盤研究(B)
歯を失うことや歯周病がアルツハイマー病のリスクを高める可能性が指摘されているが、その詳細は不明である。脳の記憶中枢である海馬の萎縮は、アルツハイマー病の初期変化を鋭敏に捉えるマーカーであるため、歯数や歯周病と海馬萎縮の関連を解析することは、口の状態とアルツハイマー病の関係を解明するうえで重要である。本研究は、30年以上にわたって継続している「大迫研究」のデータを利用し、歯数や歯周病に加えて噛む力や噛み砕く能力などの口の機能と海馬の萎縮との関連を解析すると共に、様々な全身データを用いた分析を実施することで、口の状態がアルツハイマー病のリスクに与える影響とメカニズムの解明に迫る。