研究課題
基盤研究(B)
マイトファジーは、不要なミトコンドリアの分解機構である。本研究では、マイトファジー阻害による筋萎縮の治療法の開発を行う。骨格筋を構成する筋線維内では、ミトコンドリアがネットワーク構造を形成し、筋収縮に必要なATPを供給している。申請者は、筋萎縮時にこのネットワーク上に多くのマイトファジーが起こること、そして、マイトファジー不全マウスではこのネットワークが乱れること、を発見した。ここから、「マイトファジーは、ミトコンドリアネットワーク構造を改変することで、ATP供給を低下させ、筋萎縮を促進する」というモデルを建てた。本研究では、このモデルを実験的に検証し、さらに筋萎縮の治療法の開発を目指す。