研究課題
基盤研究(B)
COPDは、タバコ煙などの有害物質を長期に曝露することで肺気腫を生じる。わが国では加熱式タバコが普及しているが、長期使用の安全性が検証できないという課題がある。この課題に対し、申請者は加熱式タバコをマウスに長期曝露させた結果、燃焼式タバコと同様に肺気腫が生じることを見出した。燃焼式タバコによる肺気腫発生に老化細胞が重要な役割をもつことが明らかになってきたが、加熱式タバコによる肺気腫における老化細胞の役割は不明である。本研究では、加熱式タバコの肺気腫における老化細胞の関連性の科学的根拠取得を目的とし、加熱式タバコの長期使用に警鐘を鳴らし、これによる肺気腫に特異的な治療戦略を提唱することを目指す。