研究課題
基盤研究(B)
生活習慣病の多くは肥満に起因する。一旦発症すると治療効果が得難いことから、その制圧には肥満の予防策を講じることが重要である。ところが今、肥満予防には、生後の取り組みに加えて新たな視点が必要となっている。申請者は現在までに、動物実験で妊娠母体の栄養状態によって次世代の仔に肥満が現れる事を認め、肥満の仔で生じているエピゲノム異常の共通項を肥満感受性エピゲノムとした。そこで本研究では、細胞や動物を用いた生物学実験とヒト疫学研究を組み合わせて母体の栄養(因)と児の肥満発症素因(果)の関係について検証し、肥満感受性や肥満症多様性を決定する世代を超えるエピゲノム変化の同定と検証を行う。