研究課題
基盤研究(B)
痛風は最も若年で発症する生活習慣病で、尿酸結晶により非常に強い炎症を起こす。その炎症はインフラマソーム活性化やNETosisにより生じると考えられているが、痛風発作の引き金となる機構は必ずしも明らかでない。尿酸結晶は単独で関節中に存在するだけでなく、CRPやLDLと結合して存在しうる。高尿酸血症が持続し、痛風結晶が持続的に存在する中で、実際に痛風発作の引き金を引く分子機構を尿酸結晶複合体の視点から解析することにより、炎症惹起の最上流の生体内分子機構を解明することを目的として研究を行う。これをin vitroおよび個体レベルで解析し、新規診断薬・治療薬の可能性を探る。