研究課題
基盤研究(B)
ミトコンドリアによる細胞内エネルギー供給は神経回路発達に極めて重要である。自閉スペクトラム症患者においてミトコンドリア活性低下が報告されており、大脳皮質発達期におけるエネルギー動態異常が神経回路発達を障害すると予想されるが、技術的困難から発達期大脳皮質神経細胞におけるエネルギー動態の実態は明らかにされていない。従って、細胞内エネルギー動態の異常が自閉スペクトラム症発症に寄与するか否か明確な結論は出ていない。本研究では、野生型および自閉スペクトラム症モデルマウスのミトコンドリア機能、細胞内エネルギーの時空間動態及び大脳皮質神経回路形成を同時にモニターし、大脳皮質神経回路形成への影響を解明する。