研究課題
基盤研究(B)
従来の視線計測では,視線ベクトルや注視点を算出するために,ディスプレイの縁等に配置したLEDから近赤外光を照射し,その角膜反射像(以下,グリント)を観測する必要があった.そのため,眼球運動が大きくなる大型・近接のディスプレイではグリントの安定した計測,識別が困難であり,視線計測が可能なディスプレイ環境(サイズ,距離)には制限があった.そこで,この問題を解決するため,近赤外に代わる新たな基準点としてスクリーン上に不知覚なマーカを配置すると共に,イベントカメラによる視線計測技術の確立を目指す.