研究課題
基盤研究(B)
空間識とは周囲の環境に対して我々がとっている姿勢を認識するための機能であり、姿勢の変化や視覚的な刺激によって、その機能が一時的に失われた状態を空間識失調と呼び、航空機パイロットや視覚障害者は日常的に経験する。一方で、航空機事故のうち、空間識失調が原因として引き起こされるものの多くは、人命にかかわる致命的な被害につながっていることから、その対策または回避手段の確立が望まれている。本研究では、空間識を感覚の変化に対する運動の適応として捉えることで空間識の制御を実現する。それにより、空間識失調の状態を回避し、航空機パイロットおよび視覚障害者を支援することを目的とする。