研究課題
基盤研究(B)
生物進化に着想を得た最適化手法である進化計算は,工学設計問題などの幅広い実世界の最適化問題に応用されている.しかし,既存の進化計算は,利用者が与える問題設定の中でしか探索できないため,対象問題の知識不足や先入観によるバイアスによって適切な問題設定ができない場合,利用者の要求を真に満たす最適解を発見することはできない.本研究は,利用者によって最初に与えられる問題設定が不完全なものであるという前提に立ち,問題設定自体を最適化対象として問題設定の修正と最適化の反復プロセスを促進する進化計算フレームワークを提案し,その有効性を実世界の最適化問題を用いて実証する.