研究課題
基盤研究(B)
動物の個体内で臓器サイズがどのように決まるのかという問題は、生物学における古くて新しい問題である。本研究では、透明で計測に適したゼブラフィッシュ胚発生過程を対象に、(i)個体サイズを人為的に変化させた摂動下と(ii)細胞増殖抑制下において、ライブイメージングとscRNAseq解析を行い、個体サイズ変化に対する各組織の応答能や、細胞数と細胞サイズの間の相補的な調節機構を解明することでサイズ制御問題に迫る。臓器サイズ決定機構の理解の深化はオルガノイド成熟化等の問題と、個体サイズへの応答の臓器依存性は臓器サイズ比変化の視点から進化・形態多様性の問題と密接に関連し、生物学の広い範囲へと波及効果を持つ。