研究課題
基盤研究(B)
学習の数理モデルの一つに強化学習がある。強化学習には1回の経験から従来の価値判断をどの程度更新するかを決める学習率と、価値判断に対して確信をもって行動するかランダムに行動するかを決める逆温度というハイパーパラメータがある。動物のハイパーパラメータを計測することで、脳と強化学習の数理モデルを対応づけることができる。従来より、アセチルコリン(ACh)とノルアドレナリン(NA)が学習率と逆温度を制御しているという仮説が提示されてきたが、それらを放出する神経核は複数あり、具体的な対応関係は不明であった。本計画では脳の各部位のACh/NA細胞を選択的に操作し脳のハイパーパラメータ調節機構を明らかにする。