研究課題
基盤研究(B)
レーザー分光計は、微量大気ガスや安定同位体などの計測に利用されており、実験室での分析から野外観測まで幅広く普及している。そして最近では、無人航空機など新しい観測プラットホームが登場し、その応用範囲がさらに広がりつつ ある。しかしながら、大型かつ高重量である市販装置は、こうしたプラットホームへの搭載が困難である。本研究では、近年利用が可能になった中赤外レーザーを使って装置の小型軽量化を実現する。中赤外領域の吸収強度は、従来装置が使用している近赤外領域よりも桁違いに強いため、分析感度を落とさずに装置を簡素化できる。簡素化した装置野開発は、気象分野などでの新しい利用につながると期待できる。