研究課題
基盤研究(B)
生物圏と地圏のカップリングは、地球表層の炭素循環における最後のミッシング・リンクである。本研究は、生命にとってもっとも重要な生体分子群の一つであるアミノ酸ごとに、有機物の古さを示す「時計」である放射性炭素濃度(Δ14C)を測定することで、生物圏と地圏との間に隠されたつながりを明らかにする。本研究が完成すれば、アミノ酸が生物圏と地圏の間の炭素循環をショートカットしていることを証明でき、地球表層の環境動態へのこれまでの理解を刷新するとともに、生命の起源や分類体系に関する新しい研究フロンティアを切り拓くものと期待される。