研究課題
基盤研究(B)
放射線作業従事者の疫学調査結果では累積被ばく線量と肝疾患による死亡率との関連性が疑われており、本課題では低線量率持続被ばくと肝臓影響との関連性に着目する。低線量率持続被ばく試料は、福島第一原子力発電所事故に被災し、有害鳥獣駆除後に提供される野生ニホンザル、ならびに低濃度放射性セシウム水の自由飲水による動物実験マウスから収集する。肝疾患の誘因である酸化ストレスが放射線医療従事者の血漿で上昇する報告をもとに、低線量率持続被ばく後の肝臓における酸化ストレス状態を解析する。さらに組織変化との関連性を検討することで、低線量率持続被ばくにおける酸化ストレスを介した肝臓への影響に関する検討を行う。