研究課題
基盤研究(B)
カドミウムやメチル水銀などの親電子物質は環境中に普遍的に存在し、ヒトの健康を障害するリスク因子であることから、それらに対する生体防御機構の理解は重要な課題である。我々は最近、求核低分子の1つであるシステインが細胞外に積極的に排出され、大気中親電子物質のシステイン付加体の形成を介して、不活性化・解毒する働きがあることを見出した。しかしながら、細胞外システインにおける親電子ストレス制御の全容の理解には至っていない。本研究では、細胞外システインが他の様々な親電子ストレスに対しても防御的に働くのか、更に、システインがどのようなトランスポーターを介して細胞外に排出されて制御されているのかを明らかにする。