研究課題
基盤研究(B)
収率の悪さから報告例が少ないポリウレタンのケミカルリサイクル法確立を目指す。申請者は、これまでに炭酸を触媒とする酸触媒反応について研究を遂行してきた。その中でモデルポリウレタンの分解は、副生成物の生成なく再生可能な化学原料を定量的な収率で与えた。従来の加水分解に比べて多くの長所を有する炭酸でのポリウレタンの加水分解は、基礎研究にとどまらず実用化が大きく期待される。本申請ではモデルポリウレタンから発展させ、製品と同じ組成のポリウレタンフォーム(PUF)について炭酸による加水分解を行うことでPUFの原料を回収する。回収したポリオールを用いて再生PUFを得る水平リサイクルの確立を目指す。