研究課題
基盤研究(B)
気候変動は熱波/寒波などの極端気象の頻度や規模を拡大させ、新たな個体群ボトルネックともなりうる。本研究では、極端気象に対する、哺乳類各種の環境耐性を評価し、環境変動の加速化に特徴づけられる人新世における新たな生態リスクの抽出を目的とする。本評価に際して、申請者が開発した音響バイオロギングを活用する。音響バイオロギングとは、動物の位置情報と、動物が発する生物音響を同時取得し、外部環境に対する行動生理反応を取得する新技術である。当該技術の応用により、哺乳類各種の外部環境に対する可塑性を遠隔から評価することが可能となり、生物多様性保全事業の高度化が期待される。