| 研究課題/領域番号 |
24K03128
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分64040:自然共生システム関連
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| 研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
永山 滋也 岐阜大学, 高等研究院, 特任助教 (70540558)
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| 研究分担者 |
太田 民久 富山大学, 学術研究部理学系, 講師 (60747591)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2027年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2026年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2025年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2024年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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| キーワード | アユ回遊 / 産卵親魚の生息場履歴 / 河川連続性と分断 / アユ / 産卵生態 / 温暖化影響 / 河川連続性 / 耳石Sr安定同位体解析 |
| 研究開始時の研究の概要 |
河川水温等の変化を介した生物への温暖化影響が懸念されている.特に産卵生態への影響は集団の存続にとって重大である.申請者はアユの時空間動態に関するこれまでの研究から,自然遡上・降下を可能とする河川連続性がアユの長い産卵期間を保障し,それが温暖化への頑強性を高めているのではという着想を得た.しかし現在,多くの河川はダム等により連続性が分断されている.そこで本研究では,アユの産卵生態に着目し,温暖化に対するアユ個体群の頑強性が発揮されるメカニズムと,その頑強性に対する河川連続性の分断の影響および温暖化との複合影響を明らかにする.
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| 研究実績の概要 |
2024年度は,木曽三川における「①アユ産卵親魚の生息環境履歴」と「②産卵期間・産卵量」を推定するための調査を主として実施した. ①について過年度より先行して進めていた長良川では,ストロンチウム(Sr)同位体比の水系マップ(同位体地図)とアユ親魚約130尾の耳石Srを分析・照合することで,5つの生息環境履歴パターンを見出した.また,耳石の日齢分析を合わせて実施したことで,アユが孵化のタイミングに応じて,水系全体を使い分けている実態を世界で初めて解明した.これにより,アユ生態の理解がさらに深まっただけでなく,アユ個体群の存続に不可欠な水系連続性の重要性と生息場の空間分布が示されたことで,今後の河川環境整備および水産資源管理への活用が期待される.なお,予備的な結果ではあるが,長良川と同様の分析・検討から,木曽川では,本川と主要支川にかかる最初の大ダムより下流で生息・成長したアユだけが,産卵場に集まっている状況が見出された.これは,ダムによるアユ産卵個体群の縮小を示唆する.なお,両河川共に産卵親魚の9割ほどが天然遡上由来であった.揖斐川は分析途中である. ②について,木曽三川のアユの産卵区間において,環境DNA分析のための定期採水を9月~2月にかけて実施し,現在分析中である.一方,長良川において集中的な流下仔魚調査を実施し,少なくとも孵化は10月中旬~12月後半にかけて続くこと,11月中旬にピークとなること,また11月上旬~12月上旬で孵化尾数は9割以上を占めることが分かった.今後,この流下仔魚調査の結果と環境DNA分析の結果を照合し,木曽三川それぞれの産卵期間と産卵量の相対比較を行う.そして,木曽川で垣間見えたダムの配置の影響,すなわち河川連続性と産卵生態との関係解析を,今後進めていく.
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
最初の2カ年で予定していた木曽三川における「①アユ産卵親魚の生息環境履歴」と「②産卵期間・産卵量」の推定について,長良川における①の検討が完了し,②についても流下仔魚調査に基づく実態把握ができた.他の2河川(木曽川,揖斐川)における①は途中ではあるが,予備的な解析に基づく結果は出ている.また,②に関する環境DNA分析は三川ともに途中であるが,環境DNA分析のサンプル処理は終了しており,最後の分析工程を残すのみとなっている.これらは2025年度に十分に分析・検討できる見込みであることから,研究計画は概ね順調に進捗している.
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| 今後の研究の推進方策 |
木曽川の同位体地図作成に係る追加採水は,共同研究者と手分けして2025年度に行う.揖斐川の同位体地図作成は最終工程を共同研究者が行う.アユ耳石Sr同位体分析結果を代表者が精査し,同位体地図と照合することで,三川における①アユ親魚の生息環境履歴の解明を完了する.また,すでに取得済みの三川環境DNAサンプルの分析を代表者が行い,協力者が取得した流下仔魚データを活用しつつ,三川における②産卵期間・産卵量を推定する. 2025年度から,三川のダム等の配置図作成も行い,①②の結果とあわせて,河川連続性と産卵生態の関係をスムーズに行えるよう準備する.また,公開・実測による水温データの集約・整理もスタートさせ,産卵生態・実態との関係性検討の準備を進める.
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