研究課題
基盤研究(B)
光子による核反応から生成する二次粒子の量とエネルギー分布は、医学・理工学の分野で用いられている電子加速器の遮蔽設計や医療・産業応用において重要である。二次粒子の偏光依存成分が入射光子エネルギーや核種の違いに対しどの様に振る舞うかを明らかにするために、国内唯一のエネルギー可変な単一エネルギー・直線偏光の光子ビームの強度を増強し、二次粒子測定装置の精度を改善して、そのエネルギーと角度分布を、軽核種から中重核種に対して広範に測定する。この測定値から偏光依存成分を導出し既存の核反応モデルを改良し、電子加速器の遮蔽設計の問題点を解決して、医学・理工学分野での応用に大きく寄与する。