| 研究課題/領域番号 |
24K03232
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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| 研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中川 奈津子 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (50757870)
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| 研究分担者 |
坂井 美日 鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 准教授 (00738916)
亀田 尭宙 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構本部, 人間文化研究創発センター, 研究員 (10751993)
永崎 研宣 一般財団法人人文情報学研究所, 人文情報学研究部門, 主席研究員 (30343429)
大向 一輝 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (30413925)
大槻 知世 静岡英和学院大学, 人間社会学部, 准教授 (30805205)
宮川 創 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (40887345)
小川 潤 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 特任研究員 (50965390)
高田 智和 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (90415612)
加藤 幹治 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(機構本部施設等), データサイエンス共同利用基盤施設, 特任研究員 (70984813)
占部 由子 神戸市外国語大学, 外国語学部, 講師 (00998817)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2027年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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| キーワード | 人文情報学 / 言語学 / 方言学 / 歴史学 / 方言 / 地域の言語文化 |
| 研究開始時の研究の概要 |
研究者が集めてきた各地域の方言や民俗的資料、図書館や博物館にある資料など、多くはまだデジタル化されておらず、デジタル化されていても検索・閲覧の難しいものが数多く存在する。この集積された貴重なデータを活用するには、資料どうしを関連づけてネットワーク化し、より豊かな知識として表現する必要性がある。本研究では、地域の知識ネットワ ーク構築の試みとして、方言データと文化的・歴史的資料をつなぐモデルを作り、方法論とデータを公開し、地域での言語・文化継承や教育・研究に役立てる。
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| 研究実績の概要 |
2024年度における学術貢献として、言語処理学会第31回年次大会において開催されたテーマセッション「人文学と言語処理」に関与した。これは、自然言語処理の専門家と人文学研究者との学際的対話を促進することを目的としたものであり、人文学における言語資源の活用や、デジタル人文学の展開において言語処理技術が果たす役割を議論する重要な場であった。本セッションは2025年3月11日に開催され、言語処理学会が主催した。企画・登壇を通じて、人文学と情報科学の架橋を推進し、分野横断的な研究基盤の構築に貢献した。 また、国内外の複数の学術会議において研究発表を行い、活発な学術交流を展開した。特に、人文学と言語処理、方言の継承支援、歴史資料のネットワーク化、デジタル人文学と環境持続性といったテーマに関して、学際的かつ国際的な視点から研究成果を発信した。これらの発表は、地域言語の保存、AI技術の応用、歴史文化資源の可視化といった社会的・学術的に意義のある領域にまたがっており、国内の専門学会のみならず、国際シンポジウムや研究集会にも積極的に参加することで、分野横断的な知見の共有と連携の強化に貢献した。複数の査読付き論文を通じて、デジタル技術・情報構造・機械翻訳など多岐にわたるテーマに関する研究成果を発表した。なかでも、文化的コモンズの構築における情報技術の役割に着目した理論的研究や、言語類型論に資する談話データのコーディング手法に関する応用研究は、人文学と情報科学の融合領域における新たな視座を提示するものであった。また、国際会議においては、大規模言語モデルの翻訳能力評価や、機械翻訳の改善手法などをテーマにした研究が発表され、言語資源の多様性とAI応用の可能性に関する議論に貢献した。これらの成果は、国内外の学術誌・国際会議録に収録され、研究コミュニティにおける可視性と影響力を高めるものとなった。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
1: 当初の計画以上に進展している
理由
モデル構築、ツール開発の準備、データ公開においてすべて計画以上に進展している。
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| 今後の研究の推進方策 |
(A) モデル構築:知識のネットワークの構造をどのように設計するか。生業モデルから出発し、柔軟に拡張可能なモデルの構築を目指す。(B) 知識ネットワーク構築の技術。RDF (Resource Description Framework) を活用し、Linked Dataを作成する。IIIF動画アノテーションも行う。基本的にはオープンデータどうしをリンクする予定であるが、(C) であげる地域の人々が作ったデータもリンクして、研究者とコミュニティが共同で知識を構築できる環境を作る。(C) 地域の人々との協働。地域のことを知悉している人に知らない人が聞くことによって知の継承が行われる。研究者が参加することで、インタビューの方法、内容のまとめ方などをともに学んでいく。地域の若い人々が年配者から知識を継承するための調査を、研究者らと一緒に毎年行い、地域で調査結果を発表する。(D) 資料の活用:作られたネットワークをどのように活用・発展できるか。資料の作り手と使い手が分かれるのではなく、使い手自身も作り手になる。(E) 多分野間の連携:異なる分野の研究者どうしがどのように連携するか。人文情報学としての方法論の共有を目指す。
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