研究課題
基盤研究(B)
ヒトは、目的や意図など様々な意思決定に関わる心的状態が、微細な身体運動制御に反映されることが明らかになっている。こうした感覚運動能力は、高次な内的表象や意思決定に至る心的過程を反映する新たな行動指標として、近年注目されている。その一方で、生物としてのヒトの特異性や、進化的な起源は、ほとんどわかっていないい。そこで本研究は、ヒト、チンパンジーおよびフサオマキザルを対象に、マーカーレスモーションキャプチャシステムを用いて様々な認知課題遂行中の身体運動制御を比較することで、感覚運動能力の進化的起源を明らかにする事を目的とする。