研究課題
基盤研究(B)
本研究では、血管内皮細胞が層流と乱流の力学刺激を区別して感知し情報伝達することで細胞応答を起こすメカノセンシング機構を明らかにすることを目的としている。内皮細胞に乱流の力学刺激が作用すると、細胞応答に異常が生じ、粥状動脈硬化、動脈瘤等の血管病が発症する。しかし、内皮細胞がどの様に層流と乱流を区別してセンシングし、その情報を細胞内部に伝達しているのか、その分子機構はまだよく分かっていない。そこで、生細胞の形質膜及びミトコンドリア膜の流動性やlipid order、ミトコンドリアのATPやROSのライブイメージング法により、乱流と層流を血管内皮細胞がどの様に区別してセンシングするのかを解析する。