研究課題
基盤研究(B)
近年、がん治療法として、手術、放射線、抗がん剤、免疫療法に続き、光免疫療法が「第5のがん治療」として注目されている。本研究では皮膚の奥まで透過する波長 1,000 nm を超える近赤外光(OTN-近赤外光)を照射したときだけ界面活性を提示してがん細胞の生体膜を破壊するナノ粒子を開発する。光を吸収して発熱する(光熱効果)ことで、ナノ粒子の親水性だった表面の半分が疎水性に変化して強力な界面活性を示すようになり、がん細胞の細胞膜を破壊する新しい手法を提案する。本研究ではがん細胞の細胞膜の破壊を最適化するナノ粒子のサイズ・形状を探索し、OTN-近赤外光領域での光免疫治療法の確立を目指す。