研究課題
基盤研究(B)
褐色脂肪細胞は、脂肪や糖を活発に消費し熱を産生する脂肪細胞であり、これを多く保有する人は、生活習慣病のリスクが低下することが判明している。しかし、褐色脂肪細胞の保有量は個人差が大きく、肥満や加齢により大きく減少するが、体内の褐色脂肪細胞を増加させる効果的かつ副作用の少ない方法は未だ確立されていない。本研究では、生体内に類似の「褐色脂肪前駆細胞」が存在することが判明したヒト初代培養細胞を用いて、前駆細胞の発生を制御する分子機構の解明とその誘導因子の同定を目的とする。そして、前駆細胞の誘導という新規な作用機序による増幅技術の分子基盤を確立し、持続的かつ健康的な生活習慣病の予防を目指す。