研究課題
基盤研究(B)
組織幹細胞は再生医療において有力な細胞源であるが、その高齢化による再生誘導能低下が課題である。我々は、高齢化幹細胞の再生誘導能低下の要因を、老化関連分泌形質(SASP)の放出と突き止め、SASP放出を抑制することで本来の再生誘導能が復元された幹細胞をデザイン(デザイナー高齢化細胞を創出)できないかと考えた。本研究では、デザイナー高齢化幹細胞を調製し、その再生誘導能を調べる。デザイナー高齢化幹細胞の創出により、これまで再生医療への利用が困難であった高齢化幹細胞を有効活用でき、新しい形の再生医療への道筋を創造し、健康寿命の延伸に寄与することは疑いない。