研究課題
基盤研究(B)
本研究では,陽子線照射と,ホウ素11を抗がん剤とともに腫瘍組織に選択的に伝達するドラッグデリバリーシステム(DDS)を開発・導入することで,正常細胞への影響を最小限にとどめ高い治療効果を誘発する新規陽子線治療法の開発を目的とする..ホウ素11が細胞内に存在すれば陽子との核融合反応(pB反応)が起こり,最終的に3つのα粒子が発生し大きな細胞致死効果が期待される.よって,本研究は,陽子線治療,抗がん剤,およびpB反応をDDSを介して腫瘍部で炭素線治療に匹敵する治療効果を誘発し,同時に正常組織では陽子線の低副作用に留める新規粒子線治療法の開発を目指すものである.