1.『持続と同時性』と、ホワイトヘッドおよびブロードおける、特殊相対性理論との対峙から導き出された経験される時間経過と算定される計量の時間との関係の理解の異同の解明。 2.経験される不変の時間経過の部分‐全体関係をめぐる、ベルクソンの立場とホワイトヘッド‐ブロードの立場の接近可能性の解明。ベルクソンとホワイトヘッド‐ブロードにおける、経験される時間間隔の内部構造を対比可能な形で明らかにする。 3.経験される時間経過の部分‐全体関係をめぐる、ベルクソンの立場の意義と限界の解明。『持続と同時性』に固有の理論構成が、経験される時間経過と計量の時間の両立のための糸口を含むかどうかを検討する。
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