研究課題
基盤研究(C)
20世紀初めに科学技術は著しく発展し,社会科学や人文科学を含む科学全体を自然科学の方法で展開することを提唱する論理実証主義が生まれた.理実証主義は哲学的には20世紀中頃に否定されたが,その議論は20世紀初めに確立された数理論理学を前提としており,最近の数理論理学の発展によって論理実証主義の評価は大きく変わる可能性がある.本研究は20世紀の科学の発展の契機となった数学の抽象化を見直しながら数理論理学の研究を進め,数学や情報通信技術に関する哲学的議論に基づいて数理論理学の発展を再考し,その発展の科学哲学への影響を考察することを目指すものである.