ミシェル・アンリの共同体論の意義と近現代哲学史におけるその位置づけに関する研究

• 研究課題/領域番号: 24K03371
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分01010:哲学および倫理学関連
• 研究機関: 神戸女学院大学
• 研究代表者: 川瀬 雅也 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (30390537)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
• キーワード: ミシェル・アンリ / 共同体 / 個体 / 感情 / キリスト教思想

研究開始時の研究の概要

本研究が主な対象とするのはミシェル・アンリの共同体論である。近現代の哲学的共同体論の多くが、共同体の可能性を個体の「非自立性」のうちにみいだすのに対して、アンリは、絶対的個体の自立性のうちに共同体の可能性をみいだしている。そうしたアンリの共同体論は、個体の本質を感情のうちに見る視点、また、共同体をキリスト教的思想に基づいて捉える視点を特徴とする。本研究では、こうしたアンリ共同体論の哲学史上の位置づけを明確にし、アンリを含む近現代哲学において、「個体と共同体の関係」、「感情と共同体の関係」がいかに理解されてきたか、また「キリスト教思想に基づく共同体論」の特徴がいかなるものであるかを詳らかにする。