高野山における真言教学の基礎的研究―『大疏指南鈔』の校訂・分析を中心に―

• 研究課題/領域番号: 24K03386
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
• 研究機関: 高野山大学
• 研究代表者: 土居 夏樹 高野山大学, 文学部, 教授(移行) (80388909)
• 研究分担者: 佐藤 もな 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 特任研究員 (20449359) ; 北川 真寛 高野山大学, 文学部, 研究員(移行) (70388908) ; 木下 智雄 高野山大学, 文学部, 研究員(移行) (80989608)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 『大疏指南鈔』 / 龍光院 / 中世真言教学

研究開始時の研究の概要

本研究は、無量寿院長覚（1340-1416）の論義書とされる『大疏指南鈔』（1791年刊・全9巻。以下、『指南鈔』）の内容研究を通して、室町期から近世にかけての高野山での教理研究がどのように展開・継承されていたのかを解明することを目指している。そのための具体的な方法として、『指南鈔』の内容を、高野山龍光院前蔵聖教（未調査）に含まれる論義古草箱（3箱・約400点）の論義古草（写本）や、無量光院印融（1435-1519）による『指南鈔』注釈書の『大疏指南鈔鉤物』（以下『鉤物』）と対照・対校しつつ校訂し、最終的にはデジタルアーカイブとして公開し、閲覧の利便化を図る。