| 研究課題/領域番号 |
24K03390
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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| 研究機関 | 公益財団法人中村元東方研究所 |
研究代表者 |
平野 克典 公益財団法人中村元東方研究所, その他部局等, 専任研究員 (70513737)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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| キーワード | ヴァイシェーシカ学派 / 存在論 / 空間 / ヴァイシェーシカ・スートラ / パダールタ・ダルマ・サングラハ / カナーダ / プラシャスタパーダ / ヴァイシェーシカ / 虚空 / 実体 |
| 研究開始時の研究の概要 |
インドのヒンドゥー哲学の一派、ヴァイシェーシカ学派が説く<空間・虚空>の存在論上の役割を解明して、同学派の存在論を再評価する。同学派の存在論の総合的理解を研究の全体構想に据えるなか、これまで「事物」と「事物間の関係(結び付き)」に着目した研究を進めてきた。本研究では視点を変え、事物が存立する「場」である<空間>に着目して同学派の存在論を問い直す。同学派の『パダールタ・ダルマ・サングラハ』やその注釈書などを主たる資料として、以下4項目の研究を実施する。A)<空間>概念の基本分析、B)他学派の<空間>批判の分析、C)事物と<空間>との関係性の分析、D)<空間>概念の包括的理解である。
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、インドのヒンドゥー哲学の一派、ヴァイシェーシカ学派が説く<空間>(aakaasa)の存在論上の役割を解明し、同学派の存在論を再評価することにある。事物が存立する「場」である空間に着目することで同学派の存在論を問い直す意義が本研究にはある。 2024年度の目標は<空間>概念の基本分析であった。具体的には、<空間>概念の分析・考察の土台となるヴァイシェーシカ学派の5文献を対象にした翻訳を作成することにあった。5文献とは、根本聖典『ヴァイシェーシカ・スートラ』(以下VS)、VSの注釈書『パダールタ・ダルマ・サングラハ』(以下PDhS、プラシャスタパーダ(ca. 550-600)作)、そして、PDhSに対する3つの復注釈書、『ヴィヨーマヴァティー』(ヴィヨーマシヴァ(ca. 900-960)作)、『ニヤーヤ・カンダリー』(シュリーダラ(ca. 950-1000)作)、『キラナーヴァリー』(ウダヤナ(ca. 1050-1100)作)である。 上記目標のもと2024年度に実施した研究の成果は、VSの関連箇所の翻訳と、PDhSの「空間の章」の翻訳を完成させたことにある。ヴァイシェーシカ学派の根本聖典であるVSは同学派の哲学体系の礎であるため、後代の同学派の論師が自説の論拠として引用する重要な文献である。また同学派の学説を再構築したPDhSは6世紀以降の他学派の論書にしばしば引用されるヴァイシェーシカ学派の代表的文献である。こうした重要性を担うVSとPDhSの該当箇所の翻訳を完成させたことにより、<空間>概念の基盤を把握することができ、また次年度に予定しているPDhSに対する3つの復注釈書の該当箇所の翻訳への移行が可能となった。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年度の目標は<空間>概念の基本分析にあり、ヴァイシェーシカ学派の5文献中の2文献の翻訳の完成にあった。当初の計画通り、VSの関連箇所の翻訳とPDhSの「空間の章」の翻訳を完成させることができた。
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| 今後の研究の推進方策 |
ヴァイシェーシカ学派の5文献を対象にした当該箇所の翻訳作業は、2024年度および2025年度の2年を計画している。従って、2025年度は、5文献中のPDhSに対する3つの復注釈書、すなわち『ヴィヨーマヴァティー』、『ニヤーヤ・カンダリー』、『キラナーヴァリー』各々の「空間の章」の翻訳を進める。また、他学派の文献に言及される空間批判を精査することで、インド哲学史におけるヴァイシェーシカ学派の空間概念の意義を考察する。
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