研究課題
基盤研究(C)
本研究は、摂関期を中心とした平安時代に、文人たちがどのように白居易の仏教思想を受容したのかを通じて、従来指摘されていない日本思想の形成過程を解明することを主な目的としている。中でも、勧学会と「聖廟文学」において作成された詩文の解読に重点を置いている。そのためには、精密な訳註を作成することが前提となるため、高性能のパソコンや、市販データベースを購入する必要がある。また国内のみならず、白居易・元ジンの故地にも実地調査を実施したい。さらにその結果を、専門的な論文・訳註のみならず、一般書の執筆や講演などを通じて、広く国内外に伝えていきたい。