研究課題
基盤研究(C)
19世紀から20世紀にかけて建築されたホテルは、歴史・文化遺産としても高い価値を持つが、20世紀前半を中心に興隆した広告印刷図像(雑誌広告、ポスター、パンフレット、絵葉書、鞄ステッカー)の発展のなか、その姿は、まるで風景絵画の枠組みで描かれたり、独立した芸術作品のレベルにまで高められ、描かれるようになっていた。その制作に関わってきた作者たち(印刷会社、画家、イラストレーター)の実態を解明すべく、大御所から無名・無記名の人物に至るまで、彼らが描くホテルの姿(ときにそこから連想される観光資源のイメージも)を捉えた絵画・図像作品を集大成し、20世紀イタリアのホテル風景画・広告図像の通史を構築する。