研究課題/領域番号 |
24K03511
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
|
研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
水野 千依 青山学院大学, 文学部, 教授 (40330055)
|
研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | フラ・アンジェリコ / 擬ディオニュシオス / 否定神学 / アポファティケ / 非類似 |
研究開始時の研究の概要 |
フラ・アンジェリコがサン・マルコ修道院僧房に描いた壁画には、キリストの物語を類似的に描いた「類似形象」がみられるが、物語細部を削ぎ落としたその抽象性は、従来の「物語画」の概念では捉え難い。さらに姿形の似ていないものによって神聖なものを表象する「非類似の形象」という否定神学的次元も認められる。加えて、形象内に意図的に残されたと思われる地の白、さらに絵の周りに広がる白地をも解釈の射程に入れ、「無形象」という概念を措定して、キリスト教における「形象」の力、機能、地位を問い直す。とくに類似形象の抽象化や無形象性は、否定神学における「アポファティケー(除去、抽象)」の思想に照らして理解を試みる。
|