研究課題
基盤研究(C)
本研究では、人工的に構築された局地的気候(微気候)と植生によって構成される小環境を生成的作曲システムとして構築し、その植生から発生する音響信号の音楽的可能性を探るものである。実験および作品では、従来の電極を用いた葉面電位を使用する方法ではなく、近年植物音響学(Phytoacoustics)で用いられる超音波マイクや地中の振動を検知するジオフォンなどを用いて可聴領域外の音響信号を収集し可聴化する。これにより人工微気候の構築に干渉するのみで、植生自体に直接干渉せず、非接触の音採集を行うことが可能となる。その上で、作曲システムとしての微気候と植生の関係性を探求する。