研究課題
基盤研究(C)
モダニズム美術や近代クラシック音楽の変革に多大な影響を及ぼした東欧イディッシュ語圏の芸術文化について、東欧ユダヤ教伝統の本質理解を通してその柔軟性や革新性を明らかにしつつ、東欧ユダヤ・モダニズムの本質理解に新たな視座を設定することを長期的な目標として研究を推進してきた。本研究ではイディッシュの舞踏における身体言語やクレズマー音楽における装飾法など、ゲットーやシュテットルといった汎国家的共同体内で共有された広義の言語とも言うべきものが、どのようにイディッシュ語圏の芸術文化の固有性を形成してきたかに着目し、言語文化としてのイディッシュ芸術文化の特性理解に重点を置く。