研究課題
基盤研究(C)
加速器を使って素粒子の性質を調べる分野を高エネルギー物理学(HEP)と呼ぶ。本研究では、(1)1960 年代の日本のHEP 研究史を、物理・技術の学説史的な面と社会史的な面との相互作用の中でとらえ、その変化発展を記述する;(2)その方法としては、研究と社会の媒介項としての研究者集団に着目し、研究内容・研究技術の変化と研究者集団の構造的変化を共生成の観点から再構成する;(3)研究の手段は一次史料に拠る科学史的手法を用いる。以上、まとめれば本研究は研究者集団に注目したHEP の社会的研究史とでも呼ぶべき新しい方向性を目指すものである。