| 研究課題/領域番号 |
24K03665
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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| 研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小平 麻衣子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (40292635)
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| 研究分担者 |
小泉 夏子 (徳永夏子) 日本大学, スポーツ科学部, 講師 (00579112)
尾崎 名津子 立教大学, 文学部, 准教授 (10770125)
井原 あや 大妻女子大学, 文学部, 准教授 (30882302)
吉田 司雄 工学院大学, 教育推進機構, 教授 (50296779)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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| キーワード | 女性 / 文芸批評 / ウーマン・リブ / ジェンダー |
| 研究開始時の研究の概要 |
戦前から1980年代までの文芸批評を対象とし、批評の場において、①〈女性性〉がいかにイメージされ使われるか、②女性の排除や扱いが、書き手の性別によるだけでなく、どのような批評傾向の消長や力関係に基づいて行われるか、③以上の状況への批判としての、女性の書き手の批評はどのようなテーマや思想傾向を持つか、④女性の書き手が批評ジャンルから排除される際、どのような代替ジャンルが採用され作品化されるか、を考え、女性批評史の構築を目指す。
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| 研究実績の概要 |
2024年度はシンポジウムを含む4回の研究会を開催し、研究テーマに関する視座を定め、個別の女性作家や女性批評家の文壇に対する批評的立場について考察を深め、また前提となる「批評」概念の歴史的変遷についての整理を試みた。 第1回研究会は、2024年7月25日(木)16:00~18:30、慶應大学三田キャンパスにおいて開催した。発表は小平麻衣子「板垣直子が教壇に立つまで――批評と研究の距離」、井原あや「「自伝的女流文壇史」を書く吉屋信子」、徳永夏子「ウーマン・リブと批評」を行い、今後の研究の方向性についての討議を行った。第2回研究会は、2024年8月30日(金)14:30~18:00、オンラインにて、尾崎名津子「本研究課題の論点 付・中島梓の「文学」観」、吉田司雄「女性批評家と毒舌について」の2本の研究発表を行い、討議を行った。 第3回の研究会として、2025年1月13日(月)13:30~16:30、工学院大学新宿キャンパスにおいて、シンポジウム「批評を問い直せ――女性の空位と挑発することば」を実施した。吉田司雄「女性文芸批評家の誕生――18世紀ヨーロッパから学ぶ」、作家の佐藤亜紀氏「〈批評〉との虚しい戦いについて」の発表に続き、「批評」の歴史的位置や女性の参加の実際や可能性についてのディスカッションを、小平麻衣子の司会で行った。 第4回研究会は2025年3月17日(月)14:30~18:00に慶應義塾大学三田キャンパスで開催し、須山智裕氏「1970年代の全国紙の文芸時評をつづけ読む/ならべ読む」、倉田容子氏「三枝和子と批評言説――「無神派文学」および森川達也の初期評論を視座として」の2本の研究発表と討議を行った。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
参加研究者はそれぞれ、18世紀ヨーロッパや、日本の戦前・戦後について、重複しない時期や作家・批評家を選び、当時の批評状況の中で女性がいかなる問題について発言をし、どのように評価され、またそれに反応したのかの概要をまとめることができた。研究計画では、批評の場において、①〈女性性〉がいかにイメージされ使われるか、②女性の排除や扱いが、書き手の性別によるだけでなく、どのような批評傾向の消長や力関係に基づいて行われるか、③以上の状況への批判としての、女性の書き手の批評はどのようなテーマや思想傾向を持つか、④女性の書き手が批評ジャンルから排除される際、どのような代替ジャンルが採用され作品化されるか、の4点を挙げた。このうち②~④についての見通しが立ったと考えている。逆に今後の課題は①となる。また、これらについて、歴史的な考察のみならず、第3回研究会にあたるシンポジウムにおいては、現役作家をお招きし、創作者の立場から、批評との関係をどのように考えるかを伺い、現在の課題として考えることができた。そのため、「おおむね順調に進展している。」と評価できる。
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| 今後の研究の推進方策 |
参加研究者がそれぞれ定めた対象、特に女性作家についての調査・考察は順調に進めているが、上記【現在までの進捗状況】に記したとおり、①〈女性性〉がいかにイメージされ使われるか、という点、また全体の関連については、今後さらに考察を深める必要がある。 なお当初計画していた国際会議の開催については、2024年度は実現できておらず、今後に日程調整などを進めていく必要がある。付随して、アメリカやヨーロッパにおける批評への女性の参加事情や、〈女性〉表象の特徴などについて、専門家を招いての知識の共有も今後の課題である。
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