研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ウィリアムによって提唱されたプラグマティズムが、どのようにヘンリーやアリスの著作に影響を与えたのかを彼らのテクストと比較対照しながら探り、「こども」「遊び」「好奇心」「自由意志」の記述から、彼らにとっての近代意識とは何かを導き出す。「こども」に注目するのは、世界を捉える意識のありようの原型がそこにみいだせるからである。ウィリアムのプラグマティズム的視点を踏襲しつつ、兄弟妹のテクストにおける記述を比較検討し、それらがどのような視野を新たに拓くことになるのか、研究代表者もプラグマティズムを実践しつつ、ジェイムズ兄弟妹のプラグマティズムをその内側から読み解く方法をとりながら研究を進める。