占領期から冷戦時代の日本に関わるアメリカ児童文学作品の日本表象

• 研究課題/領域番号: 24K03726
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分02030:英文学および英語圏文学関連
• 研究機関: 福井県立大学
• 研究代表者: 小松 恭代 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (70710812)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円); 2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
• キーワード: アメリカ児童文学の日本表象 / 日系アメリカ児童文学 / ヨシコ・ウチダ

研究開始時の研究の概要

ヨシコ・ウチダは終戦後から出版した日本の少年少女の物語を通じて異文化理解と多様性尊重の重要性を訴えた。一方、日本の民主化を進めた米国の対日政策にはオリエンタリズムの要素があったとされる。本研究では、1940年代後半から1960年代に米国で出版された日本に関わる児童書において、日本の社会や文化の表象に着目し、分析・検証を行う。分析の基準は、ウチダ作品のように偏見のない視点で異文化の日本が描かれ、米国児童の日本理解や日米間の対等な関係構築への努力と結びついているかどうかである。分析から得られた知見をもとに、米国の児童文学作品における日本表象の傾向を理論化し、ウチダ作品との関連を考察する。