研究課題
基盤研究(C)
本研究課題は、「美の政治」に対する女性の側からの対抗的な政治は可能か、可能であるとするならいかに可能となるのかを、第四波フェミニズムにおける美の政治の議論の方向性やオンライン・アクティヴィズムのあり方とも関連づけながら、同時期の英語圏および日本の文学テクストに問うものとなる。ここに示唆されると考えられる女性たちの草の根的な政治の可能性は、かつて美の政治における女性の分断を問題視し、連帯の拠り所としての第三波フェミニズムの必要性を訴えたナオミ・ウルフ以来の問題への回答になり得ると推測される。