| 研究課題/領域番号 |
24K03754
|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
|
| 研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
結城 正美 青山学院大学, 文学部, 教授 (50303699)
|
| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2028-03-31
|
| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
| 配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
| キーワード | エコクリティシズム / 環境文学 / 気候変動 / 環境人文学 / ネイチャーライティング / 人新世 / climate fiction |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究は、気候危機下で所与の問題とみなされがちな「生存」という課題を文化の問題として多角的に考察するものである。気候危機が文学的主題となる1960年代以降の作品にみられる多様な生命観の抗争・交渉において、危機とともに生きる〈生存の文化〉の現代的湧現の動きが胚胎していることを明らかにする。文学空間において触知化されうる〈生存の文化〉は、気候変動を近代的リスク論で一元的に論じる風潮に抵抗し、気候危機に多角的に斬り込む準拠枠になることから、本研究は学際的な環境人文学の発展および思考の再調整に向けられた学術界内外の活動に貢献するものである。
|
| 研究実績の概要 |
本研究は、気候そのものというよりも人間と気候の関係に焦点を当て、危機とともに生きる「生存の文化」のマトリックスが文学空間に醸成されていることを指摘し、文化的変革に寄与する気候ナラティブの特徴を明らかにすることを目的とするものである。初年度にあたる2024年度は、研究課題全体に関する情報収集と整理を行うと同時に、課題1「気候ナラティブにおける子どもの存在の考察」に従事した。 情報収集は、(1)文献調査、(2)学会参加[ASLE-Japan/文学・環境学会全国大会(関東学院大学)、ANEST (Asia-Norway Environmental Storytelling Network)国際会議 "Storytelling for Environmental Futures"(ノルウェー、スタヴァンゲル大学)]、(3) W. S. Merwinの詩作と場所との関係の調査(マウイ島)を通して行なった。(2)に関して、当初の予定ではInternational Symposium on Literature and the Environment(ソウル)等に参加予定であったが、ANESTの方が研究発表数が多く、環境人文学の情報収集も含めて研究を推進するにあたりより有意義であると判断し、後者に参加した。 ANEST国際会議では、課題1に関する中間報告として、生存を脅かす汚染がノーマルとなったポストアポカリプティックな世界における少女を主人公とする日米の作品の比較考察に基づく発表"Teenage Heroine Mothers: A Postapocalyptic, More-Than-Human World in Nausicaa of the Valley of the Wind and The New Wilderness"を行い、フィードバックを参考に議論のブラッシュアップに努めた。
|
| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
課題全体の情報収集が順調に進んでおり、中間報告として上述のANEST国際会議で発表した論文も一定の評価を得たとの感触をもった。また、青山学院大学Meet Up in AGU 2024におけるポスター発表「環境人文学の挑戦ーー気候危機とともに生きる〈人間〉とは?」が、大学広報メディアAGU News <https://agu-news.a01.aoyama.ac.jp/feature/325> に取り上げられるなど、学術界だけでなく広く社会に向けたアウトプットも進めることができた。
|
| 今後の研究の推進方策 |
国内外の関連会議の情報が随時アップデートされており、情報収集のために参加する学会や調査地は当初予定していたものとは異なってくるかもしれないが、研究計画調書に記した目的を達成するために最善の方法で研究を進める。
|