研究課題
基盤研究(C)
本研究では、アメリカ合衆国において脱西欧中心主義の姿勢を打ち出し文学の刷新を先導した文芸誌『セブン・アーツ』(Seven Arts)の編集者たちとその系譜を引く文学者たちが、いかに同時代の非西欧の著作家や表現者たちと相互に関わり合いながら創造を行ったかを検討する。とりわけ、『セブン・アーツ』の系譜を引くアーネスト・ヘミングウェイが、1930年代以降キー・ウェストそしてキューバを生活の基盤として執筆を行う中で、脱西欧的な「カリブ作家」の相貌を帯びる過程を辿る。