研究課題
基盤研究(C)
バングラデシュ・チッタゴン丘陵に居住するチャクマ人とチャック人は、本来は同一の民族であったという説がある。しかし現在では、チャクマ人はインド・アーリア系のチャクマ語を、チャック人はチベット・ビルマ系のチャック語をはなしている。基礎語彙を比較しても、両者はまったく異なっており、共通点はほぼ見いだせない。しかし、連声や構文を比較してみると、ベンガル語にはみられないけれども、チャクマ語とチャック語には共通するような特徴が見いだされる。本研究では、本来は同一であったとされる民族が異なる系統の言語をはなすにいたるときに何がおきるかを追求していく。