研究課題
基盤研究(C)
琉球諸語のうち,奄美群島及び沖縄島周辺で話される北琉球語群においては,疑問文末標識・疑問焦点助詞・疑問詞などの疑問文を特徴づける諸形式について,同源形式間の機能のさまざまな地域差が見られる。このような地域差は通時的変化の結果と考えられ,また,その通時的変化に語用論的特徴が影響している可能性がある。これを踏まえ,本研究は,北琉球語群を対象にフィールドワークを行い,語用論的観点を軸として疑問文に関わる地域差を捉え,これをもとに諸形式の通時的変化を明らかにする。研究対象として(1)疑問文末標識・(2)疑問焦点標識・(3)疑問詞を扱う。