研究課題
基盤研究(C)
日常生活における聴解の状況は「きれいな音質」の音を聞くことよりも「聞き取りづらい(ノイズまじりの)音質」の音を聞くことの方が圧倒的に多いにも関わらず、こうした低音質の聴解時にどのような情報処理が行われているかに着目した心理言語学的な研究は少ない。本研究では、ノイズまじりの音声を聞く際の脳波を分析し、聞き取りづらい音声の聴解時の情報処理過程を明らかにすることを目的とする。特に、言語関連脳波の一つと言われるP600効果が言語の再分析処理に限った反応なのか、各種情報へのアクセスなどを含むより広範な認知過程の負荷に対する反応なのかを解明する目的の実験を実施する。