研究課題
基盤研究(C)
本研究では、分裂能格性が従来考えられてきたような独立した規則から導かれるのではなく、各言語の統語的要因から派生される副次的な現象であることを明らかにすることを目的とし、研究項目(A)カクチケル語の長距離一致に関する研究、研究項目(B)カクチケル語の名詞化節と動詞アスペクトとの相関関係に関する研究、研究項目(C)喜界語の活格性に関する研究を実施する。本研究により、今まで体系的に研究されてこなかったカクチケル語と喜界語の比較統語研究が可能になり、マクロな視点から分裂能格性に関する諸問題を考察することで、当該現象の発生メカニズムに関する新たなパラダイムの創出に寄与するものと期待される。