歴史言語学者は高句麗語と古代日本語との史的関係と高句麗語とツングース諸語との史的関係に関する研究を行いました。「三国史記」から構築された高句麗語の単語を周辺の言語の単語と比較し、特に古代日本語と中期朝鮮語との対応語が多いことを主張しました。それに対して、高句麗語はツングース諸語との関係が希薄である為、その関係は言語接触 (language contact) による借用であることが考えられます。この実態をより詳細に渡って探る必要があります。本研究において、大規模な自己作成のコーパスを用いて、高句麗語・古代日本語とツングース諸語との類似点を語彙論的・音韻論的な視点よりもっと深く研究します。
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