研究課題
基盤研究(C)
筆者の研究は、統語論を中心として、形態論、音韻論、語彙意味論、歴史言語学、対照言語学、心理言語学、コーパス言語学の各領域にまたがる学際的な研究である。中でも、本申請課題に基づく研究は、漢字に基づく構文が中国語(漢語)から日本語に借用されてきたことにより、日本語の内部で独自に発達してきた漢字構文と、その中国語における対応する構文と、類似の意味をもつ日本語の和語構文の三者を比較することで、その共通点と相違点を探り、共通点については普遍文法により、相違点についてはミクロパラメータ統語論によりその事実を説明することを目指すものである。